北海道の片隅でコソっとつぶやく

いろんなところでひろったガラス瓶や陶器を紹介しています

わかもと飲めば疲労も回復 増産できます戦争も

炭鉱のあった山や廃村を歩くと戦前「わかもと」が大量にみつかる。

昭和16年2月のわかもとの広告は

「低温無病 錠剤わかもと 燃料節約時代の低温生活で弱点を暴露し、感冒だ肺炎だと騒ぎ出すのは旧体制です。 翼賛家庭は錠剤わかもとを用意して耐寒栄養の充実や虚弱体賦活を図り、強靭な体力を錬成し低温生活を無病で悠々突破!」

ここ北海道ですよ。わかもと飲んで暖房付けないで乗り越えるみたいなことを言ってるが無理です。


昭和19年2月の広告は
「決戦作業力  夜を……日に継いで増産に挺身する職場の戦士はビタミンBの大量補給が必要。疲労素(乳酸)の排除が促進されますから、身心機能は著しく敏活となり能率はモリゝ上昇  空瓶持参を!」

炭鉱で増産増産言われてたんでしょうね。
日本国中で戦時増産と叫ばれてたんですよ。3交代とかで石炭掘ってたら疲れる。十分な食事もなかったでしょうし。
こんな広告ばかり見て、「わかもと」のんで頑張ってたんだろうなあ。

資源枯渇してガラス瓶も無くなって「持参してね」って書いてある。

ほんと昔の炭鉱関連の山を歩くとわかもとだらけ。10本以上はひろってます。首のところのわかもとエンボスがあり右読みなんですけど戦前から戦中のものだと思います。瓶の色の濃淡も一定じゃなくて。この瓶は丈夫らしく割れてるものは見たことない。陶器製も見たことないなあ。
洗うときれいなアンバーなのでついつい持ち帰ってきてしまう。    
空知